風呂敷の楽しみ方色々

職人の手作業「引き染め」

上品に包む引き染めとは、生地に染料を刷毛に染み込ませて、均一に染色する技法の事です。
主に風呂敷等の布や反物といったものの生地全体を染色する事が多く、
染色する面積も大きい事から非常に重要な作業です。

 

引き染め
引き染めの特徴は、色彩を好きに表現出来たり、様々な作業工程の条件によって
仕上がりの状態が決まるという事等が挙げられます。

その為、熟練した職人の技術が必要で、初心者が行うと上手くいかずに失敗する可能性が高いです。


引き染めには様々な工程があります。まず布を染める前に、生地に汚れがないか、
色が入らない箇所に塗る伏糊の場所に間違いはないか等をしっかりと点検します。


点検が終わったら、端縫いです。風呂敷の場合それ程大きくないので問題はありませんが、
例えば着物に仕立てる場合、全体の色がきれいに同じ色になるようにしなければならない為、非常に重要な工程です。


引き染めは広範囲を染めるので、染め始めと終わりだと、色に違いが出てしまう可能性があります。
そこで、縫い合わせになる部分を端縫いしてつなぎ合わせるようにする事で、色の違いを防ぐ事が可能です。


端縫いの次は引っ張りです。
生地の両端を張り木につけたら柱に縛り付け、生地を縦や横に張ってシワを伸ばしていきます。


布のシワが伸びたら、次は地入れです。地入れは染料液を生地に均等にしやすくするだけでなく、
伏糊の内部に液体がにじむのを防いでくれます。


また、染めにムラが出ないような働きもあるので、こちらも非常に重要な工程です。


地入れは生地に液が流れない程度に地入れ液を刷毛に含ませたら、生地に対して直角に引いていきます。
コツはなるべく生地を押さえつけるようなイメージで行うと良いです。


地入れが出来たら自然乾燥をさせ、生地が乾いたら色合わせを行います。
希望の染料を数種類熱湯で溶かしたら元色として使います。

ポイントは色が増えれば増える程くすんでしまうので、なるべく少ない色数で色を調合する事です。

染料が用意出来たら、染めです。


やり方は地入れの時と同じように、刷毛で染めていきます。
この時のポイントは、作業に時間をかけると色にムラが出来てしまうので素早く行う事です。


生地が染め上がったら、もう一回全体をなでるように刷毛で色が均一になるようにしていきます。
全体が均一染める事が出来たら、後は自然乾燥させて綺麗に染められているかを点検して
問題なければ完成です。


完成した布や反物は風呂敷や着物などに使われます。

 

使用用途